今月は「気の巡り」をテーマに、道家養生から鍼法まで充実した学びの場となりました。 参加できなかった方へ、その一端をご紹介します。
定例会
先月の復習と深化 — 「土」の鍼法と道家養生法
今年・丙午年は「水運大過」の年。季節の変化が速く、気の流れが乱れやすいこの時期に、表裏の経絡をつなぐ絡穴を活用した配穴を復習しました。
また、道家に伝わる養生法として、貝原益軒『養生訓』に記された「握固(握固方)」や「獅子眠(ししめん)」の臥し方、さらに気を大周天させる「子午八卦連環訣」などを実演とともに学びました。
睡眠・就寝の方位から身体の養生まで、古典の知恵が現代の日常にそのまま活かせることを改めて確認できた回となりました。
「握固」——親指を四指で包むように握って眠る。習慣にすれば眠中も自然と保たれ、魘(うなされ)を防ぐ。——『養生訓』より

「子午八卦連環訣」
臨床実技会
三陰交の深度と原穴 — 脾・肝・腎を一穴で整える
「三陰経の総会」である三陰交を軸に、対応する三つの原穴(太白・太衝・太谿)の触診による診断と、深度(浅・中・深)を使い分ける刺鍼法を実技しました。
各層のイメージは「川の流れ」——浅層はサラサラと変化が早く、深層は川底のように重厚でゆっくり。呼吸補瀉・迎随補瀉を組み合わせながら、「大地に根を張らせる」感覚で土性を整える練習を行いました。
腹診(章門・天枢・関元)との組み合わせや、婦人科・妊孕力への応用についても解説。さらに中焦の昇降を再構築する**「大斡旋針法」**を紹介しました。
昇降の理論と実践
「左昇右降」理論を背景に、配穴の意味を深く読み解きました。
「土穴」で構成される理由、左右非対称にすることで体内に太極の渦(一気周流)が生まれる仕組みを解説。
天枢穴の左右差を肩こり・下痢・便秘などの症状応用へ展開し、現代人に多い冷えのぼせ・不眠・動悸へのアプローチも紹介しました.

