晩秋の「秋の土用」に冬へ備える養生のすすめ【2026年10月20日〜11月6日】

朝晩の空気がひんやりしてきて、ようやく秋らしくなってきましたね。今年は夏の暑さがずいぶん長引いたので、「気づけばもう肌寒い」と感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな季節の変わり目にやってくるのが、秋の土用です。

2026年 秋の土用:10月20日(火)〜11月6日(金)

土用は「冬に向けて気持ちを切り替える期間」

季節が冬に向かうこの時期は、思っている以上に体に負担がかかっています。寒暖差や日照時間の変化で自律神経が乱れやすく、夏の疲れが一気に表に出てくるのもこのころです。

土用は、季節の変わり目にあたる調整期間。10月20日からの約2週間は、いわば心と体のギアチェンジの時間です。本格的な冬が来る前に、少しだけ自分の体に目を向けてあげましょう。

秋をあらわす言葉

古い中国の考え方では、秋は「寒くなる前の季節」というだけではありません。実りの時を迎え、気が内側へおさまっていく、美しい転換点とされています。

金秋(きんしゅう)
五行思想では、秋は「金」の気にあたります。黄金色に実った稲穂や澄んだ空気を思わせることから、秋の美称として使われてきました。

容平(ようへい)
中国の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』で、秋の3か月を指す言葉です。夏のあいだ外へ向かっていたエネルギーが実を結び、内側にしっかり蓄えられていく様子を表しています。

冬に備える、秋の土用の過ごし方

東洋医学には、季節に合わせて心身を整える「養生」という考え方があります。秋の土用に取り入れやすいものを5つご紹介します。

1. 早寝早起きで「気」をおさめる

『黄帝内経』には、秋は「鶏とともに早く起き、夜は早めに休んで心を穏やかに保つのがよい」という意味の一節があります(早臥早起、與鶏倶興、使志安寧)。早めに寝て陰のエネルギーを養い、心を静かに保つことが、冬を迎える力になります。

2. 「白い食材」で潤いを補う

秋は空気が乾燥し、東洋医学で「肺」と呼ばれる呼吸器や皮膚がダメージを受けやすい季節です。梨、白きくらげ、百合根、大根など、白い食材や体を潤す食べ物を意識して食卓に取り入れてみてください。

3. 足元からじんわり温める

夜のリラックスタイムには、足湯がおすすめです。お風呂で足先までしっかり温めるのもいいですね。足元が温まると、気や血のめぐりが整いやすくなります。

4. 疲れた胃腸をいたわる

季節の変わり目は、胃腸も疲れがち。消化のよい温かい食事で、おなかを休ませてあげましょう。ちなみに秋の土用の「辰の日」には、「た」のつく食べ物や青魚を食べるとよい、という言い伝えもあります。

5. 休むことを意識する

無理を重ねず、心と体をゆるめる時間をあえてつくることも大切です。冬を元気に迎えるための、いちばん身近な準備かもしれません。

おわりに

季節の変わり目を穏やかに乗り切って、気持ちよく冬を迎えられますように。この土用の間は、ぜひご自身をいたわる時間を作ってあげてくださいね。

お困りの際にはいつでもご連絡ください。 


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