第一回 天候で体調が変わるのはなぜ? ~天気・気圧・風と東洋医学~

「雨が降る前になると頭痛がする」 「台風が近づくと体がだるくなる」 「季節の変わり目にめまいがする」

こうした経験をしたことがある方は、意外と多いのではないでしょうか。

最近では「気象病」や「天気痛」という言葉もよく耳にするようになりましたが、実は東洋医学では、古くから天候と体調の関係が重視されてきました。

今回は、天気・気圧・風という自然現象と、東洋医学でいう「風(ふう)」についてお話しします。

目次

天気とは?

天気とは、ある場所・ある時の空の状態のことです。

晴れ・曇り・雨・雪といった見た目の変化だけでなく、気温や湿度、風、気圧など、さまざまな要素が組み合わさって私たちの生活に影響を与えています。

私たちの体も自然の一部です。そのため、天候の変化から少なからず影響を受けているのです。

気圧とは?

気圧とは、空気が地面や私たちの体を押す力のことです。

高気圧のときは気圧が高く、天気は比較的安定します。逆に低気圧のときは気圧が下がり、雨や台風など天気が崩れやすくなります。

気圧が急に変化すると自律神経のバランスが乱れやすくなり、頭痛や肩こり、だるさ、めまいなどの症状が現れることがあります。

風とは?

風は、高気圧から低気圧に向かって空気が流れることで生まれます。

気温差や気圧差が大きいほど、風は強くなります。つまり風は、自然界がバランスを取り戻そうとする働きの一つともいえるでしょう。

東洋医学でいう「風」

東洋医学では、「風」は体の不調を引き起こす原因の一つと考えられています。

これには、体の外からやってくる「外風(がいふう)」と、体の中で生じる「内風(ないふう)」の二種類があります。

外風とは

外風とは、季節の変わり目や強い風、急な寒暖差など、外から体に影響を与える自然の風のことです。

「風邪(かぜ)」という言葉に「風」の字が使われているように、外風はさまざまな不調のきっかけになると考えられています。

内風とは

内風は、体の中で起こる「風のような状態」のことです。

震えやけいれん、めまい、ふらつき、手足のしびれなど、自分の意思でコントロールしにくい動きが現れる状態を指します。

内風は、体のエネルギー(気)や血の不足、加齢、疲労、ストレスなどによって起こりやすいとされています。

自然界の風と体の中の風

自然界では、気温差や気圧差があることで風が吹きます。

同じように東洋医学では、体の中でバランスが崩れることで「内風」が生まれると考えます。つまり、自然界の風も体の風も、「差」が生じることで動きが起こるという共通点があるのです。

自然の変化が大きい季節ほど、私たちの体もその影響を受けやすくなります。だからこそ、十分な睡眠、栄養、適度な運動によって体のバランスを整えることが大切なのです。

次回は、「気圧と耳」「耳と腎」「九竅(きゅうきょう)」について、東洋医学の視点からさらに詳しくご紹介します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次